農業用水の多面的機能
農業用水の多面的機能
農業用水は、田畑を潤すだけでなく、様々な役割を果たしています。その役割を『多面的機能』といいます。
・洪水防止・・・・・・・・・田畑に水を一時的にためることができるため、一度の大量の水が川に流れるのを防ぐことができます。
・地下水かん養・・・・・・・田畑にためられた水は、ゆっくり地下に浸透してから、川に戻ったり地下水になり、私たちの飲み水や生活用水、工業用水として利用されます。
・土砂浸食崩壊防止・・・・・棚田は雨や山からの水を一時的にため、時間をかけて流し出す小さなダムの役割を果たしています。田畑を耕すことで水がゆっくり地下にしみこむようになるため、
地下水が急に増えるのを抑え、土砂崩れなどの災害を防ぎ、また作物を作ったり田に水を張ることで、雨風が直接土に当たらず、土が流れ出るのを食い止めます。
・地域用水(防火・消雪)・・火災の消火活動や、冬場に道路に積もった雪を解かす消雪水としても利用されています。
この他にも、伝統文化の継承、環境保全、農村景観保全、暑さを和らげる等、様々な役割を果たしており、その恵みは農家のみでなく地域住民全体が享受しています。
多面的機能の恩恵を維持するためには、土地改良施設や農地を良好に管理することがとても重要なのです。
