農業用水の役割
農業用水を流れる水は、稲作を中心とした地域農業には不可欠なものです。
この水を使って、コシヒカリなどのお米が生産されています。
また、農業用水は農業だけでなく、防火、消流雪、生態系保全、地下水涵養、親水など、さまざまな多面的機能を有しています。
特に、近年は、頻発する局地的なゲリラ豪雨などから、土地改良区では、上流の送水を停止する対応を行い、地域内の洪水防止への対応も行っています。
農業・農村・用水の持つ主な多面的な機能
洪水の防止
田んぼは、雨が降ると一時的に水を貯めるので、一度に大量の水が下流に流れ出るのを防ぐ役目を果たしています。
地下水かん養
農業用水や雨水は、地下に浸透して地下水や豊かな川の流れとなり、流域全体の水循環バランスを保っています。
地域用水(防火・消流雪)
富山県内で発生した火災のうち、約3割の消火活動に農業用水が使われています。
道路の消雪水、除雪した雪を溶かすことにも利用されています。
施設見学会の開催
農業用水の役割を地域の子供たちに紹介する見学会を開催しています。