土地改良区の概要

○地理・地勢

本土地改良区の区域は、富山市南部、旧大山町の一級河川常願寺川左岸扇状地の扇頂部に広がり、南西方向は一級河川熊野川に接し、北側は旧富山市に接する南北・東西とも約4kmの範囲で、標高約148mから約80mまでの地形勾配で形成されている。
本区域の水源は、一級河川常願寺川並びに熊野川とし、それぞれに設置されている頭首工や取水工から幹線及び支線用水路を経由して受益農地に供給しながら、稲作を中心とした農業が営まれている。

○組織概要

所在地 〒930-1281 富山市東福沢1818 富山市大山農村環境改善センター
設 立 昭和35年3月30日
理事長 細田 秀直
役 員 理事13名、監事3名
受益面積 465ha
組合員数 432名(平成31年4月1日現在)
電話番号・FAX (076)483-1682

○地区

区分 関係集落
北部 善名、下番、馬瀬口、南大場
中部 中番、小原屋、大栗、田畠、桑原
南部 花崎、上大浦、中大浦、下大浦

 

○大庄地区の歴史

・大庄地区の成立

大庄地区の成立は、1888年(明治21年)4月、市制・町村制が発布され、翌1889年(明治22年)4月1日からの実施により大庄村が誕生したことに始まる。当時の大庄村は、善名村、下番村、下馬瀬口村、上馬瀬口村、東荒屋村(中番)、下大浦村、中大浦村、上大浦村、西文珠寺村(大栗)、花崎村、小原屋村、田畠村、桑原村の13ケ村で構成されていた。
村名については、昔この地域が太田の庄と呼ばれていたことから上の大と下の庄をとって大庄と名付けられた。こうして、戸数402戸、人口2,158人、面積約5.7平方キロメートルの大庄村が誕生した。 この後、昭和30年1月1日の上滝町、大山村、大庄村、福沢村の1町3ケ村の合併による大山町の発足からまもなく、富南村大場地区(南大場)の編入問題が起こった。大場地区は大山町の行政区域内へ突出し、経済・交通・文化等の面でも大庄地区と密接な関係にあった。富南村と大山町で話し合いが行われ、昭和32年4月1日、多年の念願であった富南村の一部である大場地区(南大場)の分離合併が成立し、現在の大庄地区の成立を見たのである。

・農業構造改善事業

1961年(昭和36年)に農業基本法が成立し、農業構造改善事業が実施されるや善名がいち早くその指定を受けた。1965年(昭和40年)に大型ブルトーザーが導入され、幹線農道を中心とした30a区画の水田約83haが整備され、同時に大型トラクター、防除機、高性能コンバイン、共同乾燥施設(ライスセンター)も整備され、機械化・共同化による生産性の高い農業へ歩み始めた。
1970年(昭和45年)からは、馬瀬口・下番で大庄北部地区農業構造改善事業が進められ、区画田約147haの整備に併せ、共同育苗施設や第2ライスセンター、運搬用トラックなどが整備された。さらに大庄南部では月岡土地改良区と共同で県営ほ場整備が行われ約312haが1979年(昭和54年)に完成した。これにより、大庄地区の耕地のほとんどがほ場整備され、現在の基盤が出来上がった。

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