令和5年度とやま水土里フォーラムの開催

富山県、富山県土地改良事業団体連合会が主催した「令和5年度とやま水土里フォーラム」が、令和5年10月20日(金)南砺市井波総合文化センターにて、土地改良関係者、県・市町村、高校生約580人参加のもと開催されました。
主催者を代表して、横田美香 副知事、中川忠昭 県土連副会長から開会の挨拶があり、続いて来賓の川合規史農林水産省北陸農政局長、安達孝彦富山県議会議長代理、田中幹夫南砺市長の祝辞がありました。

 

次に県知事表彰があり、土地改良施設の維持管理や、多面的機能の発揮のための活動に取組み、他の模範となる団体および個人に対して「とやま水土里賞」が横田副知事から受賞されました。
受賞されたのは、次の2団体と2個人の方々です。おめでとうございました。
■団体
・県営農地整備事業天神地区委員会(南砺市)
・統合戸久用水水利委員会(小矢部市)
■個人
・齋藤 秀樹 氏(富山市)
・島  隆治 氏(黒部市)

 

続いて、とやま水土里賞の団体受賞者である、天神地区委員会(発表者:湯浅秀和 委員)と戸久用水水利委員会(発表者:福江清徳 委員長)から事例発表が行われました。次に基調講演に入り、三輪泰史氏(((株))日本総合研究所創発戦略エクスパート)から本フォーラムのテーマである『スマート農業で実現する次世代農業~“持続可能で儲かる農業”がポイントに~』と題し講演されました。
農林水産省の食料・農業・農村政策審議会委員の他、内閣府・戦略的イノベーション創造プログラムのディレクターや農村DX構想検討会座長などに務められています。
また、「図解よくわかるスマート水産業」「フードテック入門」「スマート農業」などの多くの書籍を発表されるとともに、「プライムニュース」をはじめとする数々の番組に出演されるなど、多方面でご活躍されています。
講演後には、高校生から積極的な質問が出るなどスマート農業に関心を持っていることが伝わってきました。また、ステージでは県庁農村整備課員による「STOP用水路事故!」の寸劇が盛り込まれました。

 

一方、館内ホワイエでは「とやま水土里賞受賞」、「農業農村整備事業推進の取り組み」や「スマート農業に関する紹介・実証成果」および「農業用水路の安全対策」におけるパネル展示をおこないました。また、会場・ロビーにおいて上空から見た土地改良施設等の紹介動画も放映しました。

 

午後からは現地研修として、200人を超える参加者が「JA砺波野スニーカー農業実施ほ場及び大規模園芸施設」「トレボー株式会社」「ヨッテカーレ城端」「県営ほ場整備祖谷地区」の4箇所を雨の中、バスにて視察し全日程を終えました。