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疏水フォーラムin常西用水2023の開催

疏水は、農業用水を運ぶ水路としての役割を果たすだけでなく、地域の生活用水や防火用水等として利用され、地域の歴史や文化を育んできており、農業者のみならず国民共有の貴重な財産となっています。一方で、近年は農業者の高齢化や都市化の進展に伴い、疏水の維持管理が難しくなってきています。
こうした中で、疏水の役割を広く国民に周知し、将来に引き継いでいくことができるよう考える機会として、水土里ネット常西用水、全国水土里ネット、疏水ネットワークが主催者となり「疏水フォーラムin常西用水2023」が開催されました。10月30日に富山国際会議場で開催されたフォーラムには、全国から740人の関係者や一般の皆様が参加し、講演やパネルディスカッションが行われました。また、10月31日に開催された現地研修には、県内外から135名が参加し、横江頭首工や常西合口幹線水路などの土地改良施設を回りました。

《フォーラム》
◆基調講演
講師:農林水産省農村振興局整備部水資源課長   瀧川 拓哉 氏
演題:疏水をめぐる課題と対応

◆講  演
講師:水土里ネット天狗岩事務局長(群馬県)   磯田  靖 氏
演題:都市化が進む地域における農業用水の維持管理について

◆水土里ネット常西用水の活動報告
発表者:水土里ネット常西用水事務局長      水谷 英二 氏

◆パネルディスカッション
テーマ:都市地域の疏水の保全管理を考える
コーディネーター:上智大学グローバル教育センター教授 杉浦未希子 氏
パネラー:
水土里ネット常西用水理事長       中川 忠昭 氏
水土里ネット天狗岩事務局長(群馬県)  磯田  靖 氏
水土里ネット鹿妻(かづま)理事長(岩手県)髙橋  隆 氏
農林水産省農村振興局整備部水資源課長  瀧川 拓哉 氏

 

《現地研修》
横江頭首工
左岸連絡水路橋
常西水神社、常西合口幹線水路
新庄排砂水門(赤門)

 

 

令和5年度とやま水土里フォーラムの開催

富山県、富山県土地改良事業団体連合会が主催した「令和5年度とやま水土里フォーラム」が、令和5年10月20日(金)南砺市井波総合文化センターにて、土地改良関係者、県・市町村、高校生約580人参加のもと開催されました。
主催者を代表して、横田美香 副知事、中川忠昭 県土連副会長から開会の挨拶があり、続いて来賓の川合規史農林水産省北陸農政局長、安達孝彦富山県議会議長代理、田中幹夫南砺市長の祝辞がありました。

 

次に県知事表彰があり、土地改良施設の維持管理や、多面的機能の発揮のための活動に取組み、他の模範となる団体および個人に対して「とやま水土里賞」が横田副知事から受賞されました。
受賞されたのは、次の2団体と2個人の方々です。おめでとうございました。
■団体
・県営農地整備事業天神地区委員会(南砺市)
・統合戸久用水水利委員会(小矢部市)
■個人
・齋藤 秀樹 氏(富山市)
・島  隆治 氏(黒部市)

 

続いて、とやま水土里賞の団体受賞者である、天神地区委員会(発表者:湯浅秀和 委員)と戸久用水水利委員会(発表者:福江清徳 委員長)から事例発表が行われました。次に基調講演に入り、三輪泰史氏(((株))日本総合研究所創発戦略エクスパート)から本フォーラムのテーマである『スマート農業で実現する次世代農業~“持続可能で儲かる農業”がポイントに~』と題し講演されました。
農林水産省の食料・農業・農村政策審議会委員の他、内閣府・戦略的イノベーション創造プログラムのディレクターや農村DX構想検討会座長などに務められています。
また、「図解よくわかるスマート水産業」「フードテック入門」「スマート農業」などの多くの書籍を発表されるとともに、「プライムニュース」をはじめとする数々の番組に出演されるなど、多方面でご活躍されています。
講演後には、高校生から積極的な質問が出るなどスマート農業に関心を持っていることが伝わってきました。また、ステージでは県庁農村整備課員による「STOP用水路事故!」の寸劇が盛り込まれました。

 

一方、館内ホワイエでは「とやま水土里賞受賞」、「農業農村整備事業推進の取り組み」や「スマート農業に関する紹介・実証成果」および「農業用水路の安全対策」におけるパネル展示をおこないました。また、会場・ロビーにおいて上空から見た土地改良施設等の紹介動画も放映しました。

 

午後からは現地研修として、200人を超える参加者が「JA砺波野スニーカー農業実施ほ場及び大規模園芸施設」「トレボー株式会社」「ヨッテカーレ城端」「県営ほ場整備祖谷地区」の4箇所を雨の中、バスにて視察し全日程を終えました。

 

氷見市土地改良区合併認可書交付

氷見市土地改良区(理事長 江添良春)と氷見市宇波土地改良区(理事長 坂本菊男)の2土地改良区が合併し、令和5年10月31日高岡テクノドーム会議室Aにおいて、新しい氷見市土地改良区となる合併認可書の交付式が行われました。
交付式には、江添氷見市土地改良区理事長、坂本氷見市宇波土地改良区理事長、浜本氷見市建設部参事、井上高岡農林振興センター所長、紫藤富山県土地改良事業団体連合会総務部長のほか県、市、土地改良区の関係者が出席し、井上高岡農林振興センター所長から江添理事長に合併認可書が交付されました。
新しい時代に対応する土地改良区の経営基盤の強化と運営の合理化を目ざして、令和3年から統合に向けて協議を進め、受益面積2,942ha、組合員6,054名による組織運営体制がスタートしました。
今回の合併で県内の土地改良区は63組織となりました。