「赤かぶオーナー事業」活動報告

南砺市上平地域 『みんなで農作業の日』in五箇山

  主催:『みんなで農作業の日』in五箇山実行委員会(奥野達夫委員長)

 南砺市こうず地内にて開催された「赤かぶオーナー事業」に、とやま棚田ネットワーク会員8組(16名)の皆様と、ご当地伝承の甘くておいしい赤かぶの栽培活動を行いました。

○種まき:8月31日(日)
 さわやかな秋空のもと、赤かぶオーナー13組と、大学生を含むボランティアの「五箇山棚田コーリャク隊」ら総勢106名が参加して種まき作業を行いました。
 開会式では奧野委員長からの挨拶や事務局から種まきについて説明等があり、その後オーナー畑に向かいました。

赤カブ種まき
赤カブ種まき

 オーナー区画は22箇所に区画割りされており、オーナー名称を書き込んだ木製看板を目印として区画に立てました。小分けにされた種が参加者に配られ、地元の方々で整備された畝に15~20cm間隔の小さな穴をあけ、種を3粒程度づつ蒔きました。

赤カブ種まき
赤カブ種まき

 赤かぶの種は直径1~2mm程度と小さく、指でつまんだり蒔いたりするのに苦労しますが、畝を均す、穴を開ける、種を蒔く、土をかぶせる作業を皆さんで手分けをし、和気あいあいと種まき作業を行いました。
 作業終了後は公民館にて、たきこみごはんと山菜うどんをおいしくいただきました。


○間引き・草取り作業:9月22日(月)~23日(火)
 種まきから3週間程度ですが、赤かぶの苗はしっかりと育っています。

赤カブ種まき
赤カブ種まき

赤カブ間引き・草取り

 カブが大きく育つように間引きにより1~2本の苗だけを残し、また、まわりの雑草も取り除きました。


○収穫作業:10月26日(日)

赤カ収穫
 皆さま待ちに待った「五箇山赤かぶ」の収穫でしたが、残念な事に8月に種を蒔いたオーナー畑は「根こぶ病」という菌が一面に発生していました。オーナー畑の赤かぶは諦めざるを得ませんでしたが、五箇山農業公社さんの計らいで、今回は別の畑で「飛騨紅」という赤かぶの収穫作業を行うことになりました。


赤カブ収穫
赤カブ収穫

 10月末でしたが青空も広がり小春日和の天気に恵まれ、参加された皆さんは思い思いに収穫されました。作業後には閉会式があり、その後、公民館でおにぎりと豚汁をおいしくいただきました。

 今年の赤かぶオーナー事業の各作業では毎回天候に恵まれ、さわやかな汗とささやかな達成感を感じることができたものと思います。地元の皆さんをはじめ参加いただいた皆さまのおかげで、無事に赤かぶオーナー事業に終えることができたことを喜んでおり、棚田保全活動の一助になったかと思います。
 とやま棚田ネットワークでは平成27年度もひき続き参加する予定です。