「赤かぶオーナー事業」活動報告

南砺市上平地域 『みんなで農作業の日』in五箇山

  主催:『みんなで農作業の日』in五箇山実行委員会(会長 長崎喜一)

 南砺市西赤尾町地内にて開催された「赤かぶオーナー事業」に、とやま棚田ネットワーク会員8組(16名)の皆様と参加し、ご当地伝承の甘くておいしい赤かぶの栽培活動を8月から10月にかけて行いました。

○種まき:8月27日(日)
 週末の荒天から一転、爽やかな青空の下で、この日の作業には11組のオーナーやボランティアの「五箇山棚田コーリャク隊」ら総勢約50名が参加して種まき作業を行いました。
 開会式では高野清緊副会長からの挨拶や、事務局から種まきについて説明を受けた後、赤かぶ畑に向かいました。

赤カブ種まき
赤カブ種まき

 とやま棚田ネットワークは3区画の畝で作業を行い、まずペットボトルのキャップ部で畝に15~20cm間隔の小さな穴をあける、その穴に種を2~3粒程度づつ蒔く、蒔き終えた穴に土をかぶせる、それぞれ作業を分担し、和気あいあいと種まき作業を行いました。

赤カブ種まき
赤カブ種まき

 作業終了後はスキー場を囲む山並みを眺めながら、たきこみごはんと山菜うどんをおいしくいただきました。

赤カブ種まき

○間引き・草取り作業:9月17日(日)
 種まきから3週間が経過し、種を蒔いた箇所に赤かぶの苗が規則正しく生育しており一安心です。しかし、例年に比べると全体的にやや生育が遅いように感じられます。この日は、成長の邪魔になる雑草を取り除いた後、カブが大きく育つように1~2本の株を残して間引きし、間引きした苗を空いている場所に移植するなどの作業を行いました。余った若葉(すぐり菜)は皆さんにお持ち帰りしていただきました。

赤カブ収穫
赤カブ収穫

○収穫作業:10月29日(日)
 台風22号の影響で小雨降る日となりましたが、皆さま待望の「五箇山赤かぶ」の収穫作業の日を迎え、オーナーや関係者など約40名が参加されました。

赤カブ収穫
赤カブ収穫

 赤かぶは、小ぶりのものから大きくはソフトボール玉を超えるサイズまで様々でしたが、畑いっぱいに無事に育っておりました。雨にも負けず参加者の皆さんは、葉っぱを持ち上げ土の中のカブの大きさを窺いながら赤く色づいた赤かぶを思い思いに収穫されました。

赤カブ収穫
赤カブ収穫

 9月以降、気温の上下変動が大きかった事も幸いしているのか、例年に比べ今年の赤かぶは良好に育ったように感じられました。これらは畑を管理していただいた五箇山農業公社さんやネットワーク参加者の皆さんのおかげと大変喜んでいます。

 とやま棚田ネットワークでは、来年度もひき続き赤かぶオーナー事業などにも参加し、棚田保全活動の発信を継続していきます。