「赤かぶオーナー事業」活動報告

南砺市上平地域 『みんなで農作業の日』in五箇山

  主催:『みんなで農作業の日』in五箇山実行委員会(会長 橋本正義)

 ご当地伝承の甘くておいしい赤かぶ栽培を行う「赤かぶオーナー事業」が南砺市楮地内にて今年も開催されました。種まき作業はまん延防止等重点措置に伴う新型コロナウィルス感染拡大の状況を考慮して中止となりましたが、9月に間引き・草取り、10月に収穫作業が行われ、とやま棚田ネットワークでは会員およびご家族の皆様(19人)が参加しました。

○間引き・草取り作業:9月25日(土)

 実行委員会による種まきから約3週間後、間引き・草取り作業が行われました。

 今回は種まき作業が中止になったため、この日が畑との初めてのご対面でした。期待と不安を抱いて訪れましたが、ほぼ全体にしっかり若菜が揃って育っており一安心しました。マルチも掛けられており、草取り作業は楽になったように感じます。また、昨年はお持ち帰りすることができなかったすぐり菜(余分な若菜)も今回はよく採れました。作業は1時間半ほどで終了し、主催者側で用意された、炊き込みご飯、パンをいただきました。これから若菜がどれくらい成長していくのだろうと、早くも収穫が待ち遠しくなりました。

間引き・草取り作業
間引き・草取り作業

間引き・草取り作業
間引き・草取り作業

○収穫作業:10月30日(土)~

 皆さま待望の「五箇山赤かぶ」の収穫作業の日を迎えました。

 外はすっかり寒くなり、畑の葉についた朝露から秋を感じながら開会式が行われました。NPO法人GTとやまの橋本理事長からの挨拶や、事務局からの説明の後に畑に向かいました。

 どれくらいカブが実っているのだろうと、期待しながら畑へと向かいましたが、主催者側から衝撃の事実が発表されました。カブが根こぶ病に感染してしまい収穫不可能になっていたのです。別の畑を用意してくださっていたため、そこに移動して収穫することになりましたが、ショックはありました。気持ちを切り替えて別の畑での収穫作業になりましたが、そこでは立派なカブがたくさん育っていました。参加者の皆さんは大物を狙いながらカゴに収まりきらないくらい赤かぶを収穫されていました。

 今年は種まき作業はコロナウィルスの観点から実行できず、カブも根こぶ病に感染してしまうといった少々慌ただしいものになってしまいました。来年は種まき作業から収穫作業まで問題なく行えるように準備していこうと思います。

 今回、主催者の五箇山農業公社さんの素早い対応により、赤かぶの収穫まで行うことができました。また、とやま棚田ネットワーク参加者の皆さんには、急な変更にも柔軟に協力していただきました。皆さま、赤かぶオーナー事業のスムーズな進行にご協力いただきありがとうございました。

 とやま棚田ネットワークでは、来年度もひき続き赤かぶオーナー事業などにも参加し、棚田保全活動の発信を継続していきます。

赤カブ収穫
赤カブ収穫

赤カブ収穫
赤カブ収穫