「赤かぶオーナー事業」活動報告

南砺市上平地域 『みんなで農作業の日』in五箇山

  主催:『みんなで農作業の日』in五箇山実行委員会(会長 長崎喜一)

 南砺市楮地内にて開催された「赤かぶオーナー事業」に、とやま棚田ネットワーク会員7組(16名)の皆様と参加し、ご当地伝承の甘くておいしい赤かぶの栽培活動を9月から10月にかけて行いました。今回4年ぶりに楮集落での開催となりました。

○種まき:9月2日(日

赤カブ種まき
 先週来、昨日までの荒天から一転、爽やかな青空の下で、この日の作業には5組のオーナーや、ボランティアの「五箇山棚田コーリャク隊」ら総勢約45名が参加して種まき作業を行いました。
 開会式では長崎会長(代理 清水NPO法人グリーンツーリズムとやま副理事長)からの挨拶や、事務局から種まきについて説明を受けた後、赤かぶ畑に向かいました。


 とやま棚田ネットワークは今年も3区画の畝で作業を行いました。約1m程の畝幅に対し4列に15~20cm間隔で種まきをします。最初に種を蒔く小さな穴(窪み)を、ペットボトル逆さに持ちキャップ部を押し込んで作ります。その穴に種を2~3粒程度づつ蒔く、蒔き終えた穴に土をかぶせる、それぞれ作業を分担し、和気あいあいと種まき作業を行いました。今年は天候にも恵まれ、また畑の状態が良かったからか、1時間もかからずに心地よい汗とともに種まき作業を終えることができました。

赤カブ種まき
赤カブ種まき

 作業終了後は楮集会所にて、たきこみごはんのおにぎりと山菜うどんをおいしくいただきました。

赤カブ種まき

○間引き・草取り作業:9月29日(土)ほか
 苗の生育がやや遅く作業予定日を1週間延期し、種まきから約4週間ぶりのこの日、無事に苗が育っているか期待と不安を抱いて訪れました。若菜はしっかり育っており一安心でしたが、所どころ芽が出ていない空白地があり、種蒔きの仕方が悪かったのか反省材料でした。この日は、成長の邪魔になる雑草を取り除いた後、カブが大きく育つように1~2本の株を残して間引きし、間引きした苗を空いている場所に移植するなどの作業を行いました。既に根もとは赤紫色になっており、収穫日までに大きなカブに育つことを祈るばかりです。

赤カブ種まき
赤カブ種まき

○収穫作業:10月28日(日)
 朝夕すっかり冷え込みを感じるようになりましたが、皆さま待望の「五箇山赤かぶ」の収穫作業の日を迎え、オーナーや関係者など約40名が参加され、開会式の後、期待と不安で畑に向かいました。

赤カブ種まき
赤カブ種まき

 例年に比べ今年は地域全体に赤かぶの成長が遅く、まだ、少し時期が早いのか小ぶりサイズのものが多く、大きくても野球ボールぐらいでした。小さいものは後回しにして、大きいカブから選んで収穫しようと、皆さん葉っぱを持ち上げ土の中のカブの大きさを窺いながら赤く色づいた赤かぶを思い思いに収穫されました。もう少し様子を見て、また来ようかと思案中の参加者もおられました。

赤カブ種まき
赤カブ種まき

 今回は、気候による影響もあったようですが、ネットワークの畝は発芽の段階からやや不良なこともあり、来年は種まき作業をもっと丁寧に行うべきと反省しました。しかし、今回も無事に赤かぶの収穫まで行えたことを、主催し畑を管理していただいた五箇山農業公社さんや、とやま棚田ネットワーク参加者の皆さんのおかげと大変喜んでいます。

 とやま棚田ネットワークでは、来年度もひき続き赤かぶオーナー事業などにも参加し、棚田保全活動の発信を継続していきます。