「赤かぶオーナー事業」活動報告
南砺市上平地域 『みんなで農作業の日』in五箇山
・「赤かぶ大収穫祭」主催:『みんなで農作業の日』in五箇山実行委員会(会長 上口長博)
・種まき作業、間引き・草取り作業 とやま棚田ネットワーク開催
例年とやま棚田ネットワークとして参加しておりました『みんなで農作業の日』in五箇山「赤かぶオーナー事業」は、今年度収穫体験「大収穫祭」の開催となりました。
とやま棚田ネットワークではその収穫作業に合わせて、南砺市楮地内において、五箇山農業公社様のご協力により独自行事として9月に種まき、10月に間引き・草取り作業を実施し、会員およびご家族の皆様(13人)にご参加いただきました。
11月には『みんなで農作業の日』in五箇山実行委員会開催の「赤かぶ大収穫祭」にて収穫作業を行いました。
○種まき:9月7日(日)
当日は晴天に恵まれ、無事に当日を迎えることができました。この日は、会員(応募5組)や関係者らが参加して種まき作業を行いました。
今回とやま棚田ネットワークでは収穫まで五箇山農業公社から1区画15㎡の畑を6区画お借りしました。前日までに畑のご準備と種のご用意をいただき、当日も種まき作業についての説明をいただきました。ありがとうございました。
種まきでは一つの穴に種を2~3粒ずつ蒔きます。種まきは腰を屈め、細かく横に移動しながら行っているため、腰と膝に疲労が溜まりますが、この作業が赤かぶの今後の成長に大きく影響してくることもあり、皆さん汗をかきながらそれぞれが心の中で今年の豊作を祈りつつ、集中して作業に取り組んでおられました。
種まき作業は皆さんのご協力によりスムーズに終わり、赤かぶが無事に発芽し大きく成長する事を期待して帰路に付きました。
○間引き・草取り作業:10月11日(土)
種まきから1ヶ月後、無事に若菜が育っていますようにと、毎年祈りを込めながら訪れます。
今年もマルチを掛けずに種まき作業を行いましたので、びっしり雑草が生えていると予想しておりましたが、予想通り雑草が生い茂っていました。
毎年間引きに参加していると、雑草の種類にもその年ごとのトレンドがあることがわかり、今年はミントが栄華を極めておりました。しかし平家物語にも「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」と書かれていますように世は諸行無常であり、ミントの栄華もその例に漏れず皆さんの間引きで春の世の夢のごとく綺麗に消えてしまいました。
今年も発芽状況は良好で、すぐり菜をお持ち帰りする方もおられました。天気予報が悪く、雨の心配をしておりましたが、無事影響なく作業を終えることができました。
○大収穫祭:11月8日(土)~
皆さま待望の「五箇山赤かぶ」の収穫作業の日を迎えました。
参加者皆様の日頃の行いのおかげか、当日は天気も良く、開会式を行った後、畑に向かいました。
成長具合に期待と不安を抱きながら畑に到着しましたが、見ると間引き終了後はぐったりしていた葉っぱが元気に成長していて安心しました。予想より丸々と育っていたカブが多数あった一方、場所によっては小ぶりなカブも多かったようです。もう少し育てるために何個か収穫しないでおく方もおられました。
今年は熊被害のニュースが多く、作業中も皆さんとの会話を多くすることで熊を遠ざけようと試みた結果、例年よりも活気ある活動になりました。
今回も、無事に赤かぶオーナー事業の活動を終えることができたことは、主催者の五箇山農業公社さんや、とやま棚田ネットワーク参加者の皆さんのおかげと感謝しております。
とやま棚田ネットワークでは、来年度もひき続き赤かぶオーナー事業などにも参加し、棚田保全活動の発信を継続していきます。
